コピー機の恩返し
15年あまり調子よく使っていたゼロックスのコピー機が、今年に入ってからA3の用紙20枚ぐらい刷ると、ガチャンという音をたて、詰まってしまう。
先日、買った先の営業マンが来られ、この種のコピー機のトナーが、メーカーで製造中止になり、今度トナーがなくなれば、交換が出来なくなります。
現在この種のコピー機を使っているのは、貴話し方学院一社だけだという。
私は、ずいぶん丁寧に扱ってきたので、コピー機もその期待に応えてくれていたのだと思っていた。
しかし、部品がなくなれば終りだというので、やむなく新しいものに買い換えることにした。
新旧交換の1日前、私は、あえてよく紙詰まりするA3の用紙を、連続50枚コピーした。
普段なら約20枚で、決まったようにガチャンと音をたてて紙詰まりするのに、この日はなんと50枚連続で、音をたてながらもグイグイとコピーができた。
私はこの様子を見ながら、コピー機が、最後の恩返しとして懸命に働いていてくれているように思い、愛おしく、なぜか涙がポロリと落ちた。
「物を大事に扱えば、その分大事に応えてくれる」が、頭をよぎる。
翌日、業者が交換に来られ、旧のコピー機が引き上げられる間、なぜかとても淋しい気持ちになった。
富士ゼロックス コピー機さん、15年あまりよく働いてくれました。
ありがとう。
新しい後輩コピー機と共に、フレッシュな気持ちで、また頑張ります。
2018年06月14日 | Posted in 日々の生活で思ったこと | | Comments Closed