ほめる力
人をほめると自分の人生が楽しくなる
「あなたは最近、誰かにほめられましたか?」
「ではあなたは最近、誰れかをほめましたか?」
この二つの質問に即座に「はい」と答えられる人は、多くはないと思います。
ほとんどの人は二つとも「いいえ」なのではないでしょうか?
日本人は、他人をなかなかほめないし、また自分自身をほめることも苦手です。
私は、話し方教室の実地練習(2分間スピーチ)では、受講生のスピーチをよーく聞き
長所を見つけ極力ほめるように心掛けています。
それでも受講生に言わせると、もっとほめて欲しいといいます。
確かに人は、大人でも子供でも年寄りもほめられることを渇望していると思います。
ほめられることは、自分を認めてくれた、評価してくれたということで、
最高に嬉しいものです。
またほめられると、ほめられた人の脳が活性化してアイデアも浮かび易いといいます。
さらには、学校の先生や、両親、友人に一言ほめられたのがきっかけで
その道のプロになったともよく聞きます。
私の教室の例ですが、10年前、父親に連れられて32歳のF青年が事務所へ来られました。
話を聞いてみるとF君は高校卒業後、自宅に引きこもり本当に困っているんです。
何とかならないものかと相談にこられました。
私はF君に、できたらお父さんと一緒ではなく、一人で来るように言いました。
教室の実習ではF君のいいところを見つけ、スゴイ!さすが…できるやんか!と
ほめ言葉を替え、とにかくほめるようにしました。
F君も徐々にやる気を出し3年かかりましたが、ついに就職まで導いた経験があります。
ほめるコツは相手が努力している点を見つけ、さりげなくほめることです。
あなたも今日から誰れかを一日一回ほめてみませんか?
ほめられるのも嬉しいですが、ほめる方がもっと嬉しく楽しくなりますよ。