人前での話し方　品位をもって話す

話し方の品位については、誰であれ、それを高めたいという願望を持っています。
でもこれは、すぐに身に着くという簡単な代物ではありません。
忍耐力を伴う長い人生修行を通して「品位」は次第に底光りするようなかたちで、
その姿をあらわしてくるのだと思います。

では、話し方における品位とはなにか。
それはまず人間性の問題であり、テクニックでもなければ、演技でもありません。
話し手自身の心のありようが話し方を通じて表出されるものだと思います。
話し手に品性が備わっているかいないかが、話の効果に大きな影響をもたらします。
品位のあるスピーチは、どのような内容であれ、
香りの高い人間信頼に裏打ちされているのです。
品位を高めるには、日頃から教養を高める努力をし、
誠実、謙虚である生き方を忘れないように心がけることが大切です。

そして、うまく言おうとか、感激させようとか、そのような作為的のものではなく、
自分は、このような体験をみんなに伝えよう、この感動をどうしても聞いてほしい、
という明確な目的を持つこと。
その心の内こそが、スピーチにおける品位を育てる苗床であろうかと思われます。

 自分の話し方に品位を持たせるには、
たえず自分をみがき、自己の人格を高める努力をすることこそ
肝要だといえましょう

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