毎回ちがった話題で話す

私が魅力を感じる話し手は、話すたび違った内容の話をする人です。
私は以前、S市女性団体の主催する女性大学の話し方の講師を十年あまりしていました。
その時、魅力的な話をする人がいました。
S市の教育長をしていたT氏です。
T教育長は、女性大学の開講式や修了式に出席され、式典の冒頭に挨拶されます。
その挨拶は、毎回ちがった内容で、聴衆をひきつける新鮮な話をされるのです。
主催者側をほめ、受講生には学ぶ意義と喜びを話し、
最後に自身のオリジナルな考えを入れ、およそ2分で終わります。

私が注目し、感心したことは、同じことを2度と話さない、という教育長の姿勢でした。
それは、平素から本や新聞をよく読み、人の話をよく聴き、
人の中へ入って会話をしているからに違いありません。

単なる一般的な話、わかりきった話、自分の考えのないおざなりな話などで
すまそうとする場合、上達への道は閉ざされてしまいます。

毎回ちがう話題を探すことから、ひと味ちがう話上手への道が開けるのです。

2019年06月06日 | Posted in 大仲学院長の感じよく話すヒント聞くヒント | | Comments Closed 

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