魅(ひ)きつけ、聞かれる話は、2分
短い話は印象に残ります。
長い話は嫌がられるうえ、印象に残りません。
私どもの話し方教室では、人前でのスピーチ練習は「2分」と決め、
タイムを計って2分でまとめて話すことを徹底してトレーニングしています。
小泉元総理の話はわかりやすい、ということで定評がありました。
「短く、わかりやすく、自分のことばで話す」というのが特徴でした。
そのため、小泉元総理も自分で相当訓練したと話しておられます。
私は、結婚司会をしていた時の、いまだに印象深く残っているスピーチを
よく思い出します。
京都のホテルでの披露宴の席でのことでした。
その方は、新婦側の主賓として祝辞を述べられました。
40才ぐらいの歯科の女性院長でした。
「本日は、幸子さん、ご結婚まことにおめでとうございます。
新婦の幸子さんは2年間、私どもの医院にアルバイトに来て下さいました。
私は、幸子さんに安心して仕事を任せました。
と言いますのは、彼女は、患者さんに笑顔で丁寧に応対しますし
仕事全般に理解が早く、機転が利いて処理も早いのです。
退職されるのは、わが医院にとってはとても痛手です。
でも彼女が幸せになってくだされば、私もうれしいです。
新郎の征夫さん、彼女を幸せにしてあげて下さいね。
何卒よろしくお願い致します。」
2分足らずのスピーチでしたが、会場は拍手喝采でした。
短く心のこもったスピーチで、今でも印象深く残っています。
2019年04月03日 | Posted in 大仲学院長の感じよく話すヒント聞くヒント | | Comments Closed