愛猫“玉ちゃん”との別れ
玉ちゃんは、私の娘(長女)がペットショップで目が合い、買ってきたオス猫です。
娘は14年飼っていたが、都合で飼えなくなり、私の家に引っ越してきた。
1日目は、私の家に馴染めず、玄関の隅っこで少し震えていた。
しかし、すぐに慣れ、我が家の探検を始めた。
家族にも近づき、足に体にスリスリしてくる。
ときどき大きな目でじーっとこちらを見つめ、膝まで飛び乗ってくる。
玉ちゃんは人なつっこい猫である。
しかし、よく見ると玉ちゃんのお腹が大きくふくれているのです。
なぜかなあ…と思い長女に聞いてみると、猫は年をとると、たいてい腎不全や癌になって
死ぬのが普通、その癌にかかっているのだと言う。
獣医にも連れて行ったが、猫の寿命ですよ。延命治療もありますが、さほど効果はないと言う。
また娘も、延命治療は猫を苦しめるだけなので、自然体でいくところまで生かしてやりたいと言う。
それから数ケ月間はエサもよく食べ、元気でいたが、お腹の方は、さらにふくれてきていた。
癌が進行しているようであった。
そのうち歩くのもヨタヨタし、やがて自分の部屋に閉じこもるようになってきた。
もはや動けない状態。
そしてある日曜日、キエーという異常なほど、大きな声で叫んでいる。
私はとっさに家族を呼んでいるのだと思い
「オーイ、玉ちゃん呼んでいるよ、皆、早よ来て!」
と家族を呼び寄せた。
いよいよ最期かも知れない。全員で玉ちゃんを静かに見守っていた。
やがて、キーと硬直状態でケイレンを起こし、静かに息をひきとった。
家族全員に涙がポロリと落ちた。
“玉ちゃん”さようなら
14年間家族を癒してくれてありがとう。安らかに…。
2018年12月10日 | Posted in 日々の生活で思ったこと | | Comments Closed