3倍努力して“出すぎた杭”になれ
これは、天皇陛下の執刀医をした心臓外科医の天野篤教授の著書「一途一心、命をつなぐ」に書かれている一節である。
「得意な事は、人の3倍やらないとダメだ。それだけやれば、何かが見えてくる」僕の執刀した患者さんの言葉である。
その患者さん自身、若い頃はそうやってがんばってきたのだという。
僕もその言葉に大いに励まされ、「よぉし、もっとやってやろう」と、ますます勇気と闘志が湧いてきたのを今でも覚えている。
人の2倍努力しても、それではまだ足りない。
3倍努力しないと、見えてこない景色というものがある。
2倍がんばったくらいだと「出る杭は打たれる」で、叩かれたり、邪魔されたりすることもあるが、3倍努力して「出すぎた杭」になると、もう打たれない。
マラソンで言えば、独走状態のようになる。
後ろからは背中もよく見えないくらいになる。
すると、もう追いかけてはこない。
そこまでがんばることができるのも、それが好きだからだ。
僕のように医師に限らず、どんな職業でも同じだが、若い人たちには好きなこと、得意なことをぜひとも見つけてほしい。
そして、3倍努力するくらいの気持ちで、それを伸ばしていってほしいと思う。
一途一心、命をつなぐ
心臓外科医 天野篤 著
- 出る杭は打たれる。
- 出すぎる杭は打たれない。
- 出ない杭は捨てられる。
なるほどそのとおりだと思う。
しかし大方の人は、勇気を出して出る杭になっても少し打たれると引っ込めてしまう傾向にある。
これでは前に進まない。
私も今年からは「出すぎた杭」になろうと決意しています。
大仲学院長の“人生に勝つコツ”シリーズ
2017年10月10日 | Posted in 大仲学院長の感じよく話すヒント聞くヒント | | Comments Closed