自分の言葉で心の底からスピーチをする

雄弁な人は、往々にして言葉をもてあそびがちです。
話し上手で、一見好感が持てるものですが、よくよく話を聞いてみると、綿菓子のように少しも中身が感じられない場合が多いのです。

中には流暢に話す方が説得力があると信じている人もいます。
しかし、私は少しも魅力を感じないのです。
話していると、その人の人間性まで軽く感じてしまいがちです。

若い人たちには、こうした流暢に話すだけのスピーチをまねるようなことはしてほしくないと思います。
例えトツトツとした語り口であっても、魂からほとばしり出た言葉でしゃべってほしいものです。

一所懸命、なんとか相手に伝えようという思いを込めて、自分の言葉で心の底から話すとき、訴える力が強くなり、相手の感動を呼び起こすのです。
それは流暢さや雄弁さには欠けるかもしれませんが、これに勝る方法はないと思います。

聞き手に本当に自分のことを理解してもらいたいのであれば、気持ちを込めて感情に訴えることです。
変に話術でウケようと思わず、全身全霊を傾けて、誠実に話すことです。

そうすれば聞き手はあなたの話に夢中になること間違いありません。

お互いにそういう中身の濃い魅力的なスピーチをしたいものですね。

大仲学院長の“人生に勝つコツ”シリーズ

2017年10月10日 | Posted in 大仲学院長の感じよく話すヒント聞くヒント | | Comments Closed 

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