聞かれるスピーチ・講演はテーマを3つ以内に絞ること

私は毎年、毎日新聞社主催の高野山夏季大学に行っています。
これは、2泊3日の予定で、著名な方が8名ぐらいこられて、約1時間10分ぐらい順次、講演されます。
今年も、全国から約800名の受講生が参加されていました。

今年、私が話を聞いて、さすがだなあと感心したのは、(前)高知県知事の橋本大二郎氏の講演の構成です。
話の冒頭、橋本氏は、本日のテーマは「よそ事ではすまされない」で、私は3部構成でお話ししますと切り出し、
1部は「あちらをたてれば、こちらがたたず」、
2部は「ふくらむ者と、しぼむ者」、
3部は「転ばぬ先の杖」
3つに絞って、わかりやすくお話しされました。
3つぐらいだと、聞き手も、よし聞こう!という気になります。

もし話し手が「5つ」話すと言われれば、話を聞く前にうんざりしてしまいます。
ですから話すテーマは2つぐらいに絞ることです。
多くても3つに留めたいものです。
なぜなら3つ以上のテーマで話をされても、聞き手の頭の中に入らないからです。
そもそもスピーチは、たった1つでも聞き手の頭の中に残ることがあれば、大成功です。
短い時間にいくつものことを詰め込まれても、会場を出た瞬間にすべてが飛んでしまうだけなのです。

スピーチの出来不出来は長さとテーマの数に反比例する

これは間違いのない事実です。

大仲学院長の“人生に勝つコツ”シリーズ

2017年10月10日 | Posted in 大仲学院長の感じよく話すヒント聞くヒント | | Comments Closed 

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