落語家、漫才師に学ぶ 聞かせ上手

人は人の話・スピーチを聞くのが嫌いである。

その証拠に講演会や演説会では、大抵、前の席が空いている。

話術の大家 徳川夢声は「話術」という著書の中で
「スピーチは、見せ半分、聞かせ半分」
と述べている。

私は当初それを読んで、それは少し大袈裟で
「スピーチは、見せ3分、聞かせ7分ぐらいが妥当である。」
と思っていた。

しかし最近では
「見せ半分、聞かせ半分」
の方が、的を射ていると思うようになってきた。

人の話を聞くのが嫌いな相手に、聞かせ続けるには、
言葉だけでは単調なので引きつけられにくい。
言葉で絵を書くように、見せる部分が必要不可欠である。

これを物の見事に演じているのが、落語家や漫才師である。
彼らは、ことば+ボディ・ランゲージ(身振り、手振り)で、
おもしろく聞き手を引きつけている。

聞かせ上手は、落語家や漫才師に見習えばいいのです。

つまり「スピーチは、見せ半分、聞かせ半分」と心得たい。

2019年03月26日 | Posted in 大仲学院長の感じよく話すヒント聞くヒント | | Comments Closed 

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