卓話30分当たりますと、誰しも何を話そうかと多少は悩みます。話す以上は、良い話だったと言って欲しいとも思います。でも良い話題は、なかなか見つかりません。
そこで新聞や、本で、また人から聞いた話で良いネタはないかと探します。意識して探していると、それなりのものが見つかります。
先日、ある場所で聞いた話です。
A小学校のPTA会長が、卒業式の祝辞の原稿を奥さんに作ってもらったそうです。奥さんの作った原稿は良い言葉を使ってきれいにまとめていましたので、会長はすっかり惚れ込み、丸暗記したそうです。
いよいよ式当日、会長は自信満々でメモも持たないで演壇へ立って話し始めました。
5行目ぐらいまではスラスラうまく話せましたが、そのあと全く思い出せず、しばらく立ったままの状態。
仕方なく「おめでとう」と、ひと言言って演壇を降りたというのです。
あの時の後遺症が5〜6年経った今も残り、夜起きると思い出すというのです。
そして会長の言うのには、
「何ぼええ原稿があっても、自分以上のものは出せんということですわ。また、丸暗記は1箇所詰まれば全部パアになってしまう。そやから、自分の言いたいことを絞って、自分の言葉で言うことやな。失敗してつくづくそう思うわ」
と話されました。
本当にこの会長の言うとおりで、自分の言葉で、そして背伸びしないこと。聴かれるネタは、人生経験(特に苦労をクリアした経験)を通して語る。
そして自分はそこから何を学んだのかを話せば、聴衆は感動することでしょう。 |